木村さんと舩後さんの介助費用に思うこと

結論から言うと障がい者福祉や支援にマイナスなので反対です。

障害者総合支援法は、障害者自立支援法の改定で平成30年にされたものが1番新しいのですが、いろいろと問題点の多い法律です。

障がいをもつ方が自立して働くということを全く考えていないのではないかと考えてしまう法律です。

 

障害者総合支援法の問題点

・働くと自己負担が上限ありの1割負担から全額負担になる。また1つ1つの介助を単位として計算して金額をわりだすので(医療の点数のような感じです)障がいが重くなるほど負担が重くなります。

 

・学校や仕事中には介助の方は付きません。

学校も仕事も拘束時間が長いのでトイレも行くし水分補給したり、ご飯だって食べる。でも障がいをもつ方の中には、それらが1人では難しい方もいます。飲まず食わずでトイレも行くなってムリですよね。そんなことしたら健康な人も今の季節、脱水症状からの熱中症決定です。

 

・65歳問題

介護保険と一緒くたにしたことで、65歳以上の障がいをもつ方がひどいことになっている問題。気が滅入るので書くのもイヤになる。

 

所感

 

大きな問題だけでもこれだけある法律なので、木村さんや舩後さんの言われることがわからない訳じゃない。お2人が議員じゃなければ、または今のやり方でなければ応援します。この制度、不条理すぎるから。

 

れいわで初めてみたとき、すごい勇気と覚悟のある2人だなぁって思わずにいられなかった。働かないとひどいことになるこの制度を乗り越えられて選挙活動もされてすごいって感動もした。このとき心配だったのは、むしろ国会に介助の人入れるの?とかバリアフリーの問題。介助のある、なしは木村さんと舩後さんにとって命に関わる問題だから、制度がないなら反対だった。

 

それでも国会側の問題が解決して(安倍さんがやたら積極的なのが不気味すぎるけど)気持ちを切り替えたらでてきたのが、参議院に登庁できない問題で、ただただ驚愕の1言。

 

なにそれっ。

 

洒落にならないんだけど。ほっぺたおもいっきりひっぱったら痛かった。どないしてくれるん?(半分は八つ当たりです。ごめんなさい)

 

プライベートなら別にどうこう言わないけど、大人が仕事として請け負って選挙前にわかっていた制度のアラをひっぱりだして登庁できないから特別になんとかしてって、方法論としておかしいよ。障がいのあるなしの問題ではなくて、仕事に対する姿勢を疑うし信用も失う行為だと思います。

 

しかも山本太郎さんを含めての確信犯。

いったいどういうつもりなのか。無責任すぎる。

インタビューの全文を読ませていただきましたが、正直よく今まで経営者としてやってこれたな。逆に尊敬します( *゚A゚)

 

国会は三権分立の立法を司る機関。

そこで当選された議員さんが、自分の都合だけで国会を動かすということがどういうことか考えたことがあるのかを問いたい。

このようなごり押しをされると、健常者はもとより障がいをもつ方やご家族、周りにいる方の間でも分断がおこる。分断は感情のすれ違いや差別を強化する動機になる。障がいをもつ方への風当たりがさらに強くなってます。木村さんや舩後さん、れいわにはプラスかもしれませんが障がい者福祉にとっては大きなマイナスです。

 

その計算ができませんか?

 

障がい者への差別に対する法律もあるけど、人の心とか差別の問題って法律があるから差別はやめようって単純なものじゃない。法律で差別がなくなるなら、とっくになくなってる。

 

差別や意地悪で言ってるのではありません。

ただ憂慮しているんです。

障がい者福祉が後戻りしてる今の状況を。

 

木村さんと舩後さんを議員として認めてるから言ってるので、障がいのあるなしは問題ではありません。